
紫外、可視域、赤外の広い波長帯域で使用できるプレート型のハーフミラーです。
多波長レーザや白色光原の透過・反射分岐に使用できます。また、超広帯域のハーフミラーは分光計測用の素子としても利用できます。
◦超広帯域用(PMH)は紫外から赤外までカバーできる広い帯域を持ち、その帯域波長を変えた4タイプのハーフミラーをラインナップしています。広帯域用(PSMH)は可視域用、近赤外用、通信赤外用の3タイプのハーフミラーをラインナップしています。
◦誘電体多層膜を使用しているので、膜の吸収による光量の損失がほとんどなく、効率よく光量分岐することができます。
◦偏光特性が大きくないので、レーザ光源や直線偏光の光源に使用しても光量分岐が可能です。(注意参照)
◦プレートタイプなので、基板を透過する時に発生する波長分散や色収差が小さく、重量も軽量化できます。
◦ビームが屈折しない平行平面タイプと、裏面反射によるゴーストや干渉の影響が少ないウェッジタイプの2タイプがあります。
▶サイズや波長、分岐比など、カタログ掲載品以外の物の製作も承ります。お問合せシートをご利用ください。W3802
▶反射波面精度や透過波面精度の保証が必要な場合は、ご相談ください。
▶ウェッジタイプは最も厚さが厚いところに、表面向きに矢印が印されています。
▶各種特性グラフの数値データはこちらをご参照ください。(参考データ、EXCELファイル形式)
▶レーザ光などの直線偏光を使用する場合、偏光方位によって反射率や透過率が変化します。厳密に分岐比1:1に調整する場合は、偏光方位を45度に傾けるか、円偏光にしてご使用ください。
▶基板の屈折率と厚みによる効果で、入射光に対し透過光の光路が数mm平行移動します。(ウェッジタイプは光路の平行移動にビーム偏角約30分が加わります。)
▶45度以外の入射角度で使用した場合、透過率波長特性が変化します。
▶反射コーティング面が判別ができない場合は、基板側面の矢印で確認ください。
▶入射光の位相差は、透過光、反射光で保存されません。位相差の補償には波長板をご利用ください。
材質 | BK7 合成石英 |
基板面精度 | λ/10 |
コーティング | 表面 誘電体多層膜 裏面 反射防止膜 |
入射角度 | 45° |
分岐比(反射:透過) | 1:1 |
スクラッチ-ディグ | 10−5 |
有効径 | 外径の90% |