
直角プリズムはミラーの代用品として使用することができます。
プリズムは特殊なホルダーがなくても自立し、色々な設置方法が選べるので、装置を小型化する場合に有効です。
また、プリズムの角度精度や面精度は非常に高く、機械加工部品に直接接着して使うことも可能です。
◦RPB1~3はミラーの代用として斜面の反射を使用します。
RPB1は斜面の反射にプリズムの臨界角を使って、プリズムに光が入・出射する2面に反射防止膜をコートしたもの、RPB2は臨界角以下の入射角度でも使えるように、斜面に反射膜(Al+MgF2)をコートしたもの、RPB3はプリズムの内部に光を通さず、斜面表面で反射させるものの3タイプがあります。
◦RPB4は頂角(直角)を挟む2面の反射を使う場合に使用します。直角の基準原器としてや対向する2方向を同時に観察する場合などに使用できます。
◦RPB5は水平方向に対し入射光と同じ角度で光を戻す用途に使用されます。ダブルパス干渉計や、オートコリレーター(自己相関器)などで使われます。
▶サイズや使用波長などでカタログ掲載以外の製作も承ります。
▶コートなしのプリズムもご用意しています。(W3124)
▶実測のA寸法は面取りを含むので、カタログ寸法より若干短くなります。寸法公差は斜面と2つの底面によってできる三角形の辺によって定義されます。
▶空気中から斜面に光を入れた場合は、ほとんどの光がプリズム側に抜け、一部しか反射しません。
▶ノーコート面に対しガラス側から41度以下(臨界角以下)の入射角度で光を入れた場合、一部光が空気側に透過し、全反射になりません。
▶ノーコート面に指紋や汚れが付くと、臨界角以上でも全反射が起きなくなることがあります。ノーコート面は、何物にも接触させないでご使用ください。
▶RPB5は斜面に対し0±5.7度の範囲でご使用ください。この範囲を超えると、全反射しなくなります。
▶RPB2はAlコートによって臨界角より小さい角度でも反射しますが、反射率はRPB1よりも12%以上低くなります。
材質 | BK7 (屈折率 nd=1.517) |
基材面精度 | λ/4 |
角度精度 | ±1′ (90°及び45°) |
コーティング | 反射防止膜またはAl+MgF2 (保護膜) |
適応波長 | 400~700nm |
スクラッチ-ディグ | 40−20 |
有効範囲 | 外形寸法の90%の矩形に内接する円または楕円 |